名前の由来

私(岡本佳奈子)が卒業して、バレエ教師‐振付家の教員免許を取得した、「ロシア舞台芸術大学 ― 通称:ギティス」(Russian Academy of Theatre Arts – GITIS)から名前をつけました。

ロシアの首都モスクワにある「ギティス」(旧ルナチャルスキー記念ロシア国立舞台芸術大学)は1878年に設立された、130年以上の歴史を誇るロシア一の名門校で、現在ボリショイバレエ学校(モスクワ・バレエ・アカデミー)で教えている先生方も皆、このギティス大学を卒業されています。

現在大学には8学部あり(2005年現在)、その中の一つである「舞踊(バレエ)学部」は1946年にでき、初代学長R.ザハーロフをはじめ、ロシア国立ボリショイバレエ団で活躍していた、L.ラブロフスキー、Y.バフルーシン、N.タラーソフ、M.ヴァシーリエヴァ‐ラジジェストヴェンスカヤ、その後、M.セミョーノヴァ、R.ストゥルチコーヴァ、T.トカチェンコ等が講師として教えていました。

その中の「教師-振付科」では、総合舞台芸術である「バレエ」に関する様々なジャンル ― クラシックバレエ、キャラクターダンス、民族舞踊、歴史(宮廷)舞踊の実技・教授法をはじめ、音楽史、音楽理論、演技法、舞台監督法、劇場史、バレエ史、教育学、心理学、解剖学、哲学史、宗教史、文学史、造型芸術史など ― 膨大で幅広い授業が行われています。

それぞれの科には1クラスずつしかなく、1クラスの人数は多くても10名、男女合わせても15名前後の少人数しか取らない狭き門。3回受験してやっと入れた!という生徒もいました。また、バレエ学校と同じく、毎年の厳しい国家試験等を乗り越えて、卒業まで4年半~5年…無事、卒業できるのは入学当時の約半数以下という、入学するのも卒業するのもとても難しい大学です。

教授法原理は、統一性があり体系的な教育、学術・実技における必然的な個々の問題に対する解決法、様々な講師の活動や仕事によって、幅広い評価を得て、それがアクティブに祖国、また海外のバレエ学校でしっかりと根を下ろすことです。

その他、舞踊学部では、新しい教育・育成における学術的成果、劇場での実技、芸術的創造・創作心理学を取り入れる為に、実技セミナーや、ロシア国内だけでなく、海外からも著名な教授を招いて教授の為の勉強会を行っています。

大学では毎年、教育現場における、より良い発展向上やその意見交換の場として、ロシア国内だけでなくフランスやイタリアからも著名講師を招き、選ばれた在学生が実技モデルとして模範演技をする実技セミナーや討論会・勉強会を行っていますが、近年(2011年現在)日本でも、ロシア人講師をお招きして、そういったセミナーが開催されています。

他の国では有り得ないことですが、バレエを教えるにあたって教員免許も何も取得する必要のない日本において、そういったバレエ教師や愛好家向けのセミナーが開催され、バレエ教育に対する知識が少しでも得られる場ができるということは、とても必要で有意義なことです。

長い年月の間、600人以上の学生が高等芸術教育を受け、舞踊学部を卒業し、ロシア国内の国立バレエ学校だけではなく、世界各国で新しいバレエ学校やバレエ団を創立したり、素晴らしい作品を振付けています。

 基本的な芸術-教師の原則は、芸術すべての幅広い習得における伝統性と革新性の調和の取れた結合です。その中でも最も重要な事は、個別・個性化と教育に対する個人的アプローチ、専門教育の教養・育成-教育的な能力・力量を高め、向上させる事を可能にする、全ての教育プロセスをヒューマナイズし、学校で論理的に十分に満足のいく結果を出すことに助力し、促進させることです。

勉強にしろ何にしろ、十人十色の生徒に対して、まったく同じ指導法が有効なわけではありません。大人数に同じ事を言って、それが本当に理解でき、正しいことが身につけられるのはたった一握りの生徒だけでしょう。

バレエを教えるにあたって大事なことは、やはり、確かな知識と教える技術を持った教師が、一人ひとりの生徒の性格や目標に合わせて的確な個別アプローチをしていくことだと思います。以上を踏まえて、ギティスバレエ「ミニアチュールスタジオ」のコンセプトが出来上がりました。詳しくは「コンセプト」をご覧下さい。

“ロシア国立舞台芸術大学‐ギティス”舞踊学部卒業生:

P.ペストフ(元ボリショイバレエ学校) ; O.ヴィノグラードフ(ロシア国立キーロフ・バレエ団芸術監督); V.ガルジェーエフ(ロシア国立バレエ団芸術監督) ; V.キリーロフ(ロシア国立子供音楽劇場芸術監督) ; M.レオーノヴァ(学校長)並びにその他多数の教師/ロシア国立ボリショイバレエ学校(モスクワ・バレエ・アカデミー); D.ブリャンツェフ(元芸術監督)、G.クラピービナ/スタニスラフスキー・ネミロヴィッチ=ダンチェンコ記念モスクワ音楽劇場; B.アキーモフ、Y.ジダーノフ、M.リエパ、A.ファジェーチェフ、V.アニーシモフ、M.コンドラーチエヴァ、V.ワシーリエフ、L.クナコーヴァ、岩田守弘、G.ステパニェンコ、N.パブロヴァ、M.ドロズドーヴァ、B.エフィーモフ、E.パターポヴァ、N.チモフェーエヴァ/ボリショイバレエ団 他多数