キャラクターダンスとクラシックダンスのつながり “1”

キャラクターダンスは様々なバレエ公演等で

見ることができますが、もちろん民族舞踊そのものではなく、

舞台用に再構成された踊りであり、バレエの一部として、

多数のバレエ作品の中にキャラクターダンスは含まれています。

 

現在の舞台用のキャラクターダンス(以下、キャラクター)は、

クラシックダンス(以下、クラシック)と、

とても沢山の深いつながりがあります。

 

クラシックレッスンの中からキャラクターレッスンの一部ができました。

また、クラシックも民族舞踊や歴史(宮廷)舞踊の基礎を取り入れて

構成されてきたのですから、これはとても自然でもっともなプロセスです。

 

 

キャラクターのゆっくりな動きは通常、クラシックに近く、

速い動きでは ― それとはほど遠いものです。

例えば、チャルダッシュの始めのゆっくりなテンポでは、

様式的な、また時には技術的な、クラシックの動きとあまり変わりません。

 

ですが、同じチャルダッシュ、またはスペインの踊りの

速いテンポの部分では、クラシックとの類似の境をなくし、

まるで全く違う基本から創られたようにさえ感じるほどです。

 

キャラクターには沢山の様々な動き(pas:パ)があり、

それらがクラシックの中で使用されることはほとんどありません。

それと並んでキャラクターはクラシックからの

いくつかの"Pas"を借用しています。

多くの振付家達は、キャラクターバレエの創作につとめ、

ディベルティスメントの形からキャラクターダンスを描写し、

舞台様式へキャラクターダンスの要素を取り入れることで、

その舞台芸術を結集させることを可能にしました。

 

キャラクターの基本スタイルの特徴は ― 民族舞踊の作品から得る

詳細な動きの類似、そして技術面では ― 様々なポジションや

回転の中での、とても自由な手・身体・足の動きです。

 

クラシックの中の一つの規則である「足を伸ばすこと」は、

キャラクターの中ではそんなに厳しくありません。

多くのキャラクターの動きは、基本的に伸びていない足で、

軽く膝を曲げて行います。

そうしないと、敏捷性と踊りの特徴性に欠けてしまいます。

 

その他の基本としてクラシックと関わることは ―

足の開き("en dehor"の意:180°足を開くこと)ですが、

キャラクターの動きはクラシックの基本から作られているため、

"en dehor"(アン・デオール)も出来なくてはいけません。

 

それと同時に、それとは逆の"en dedan"(アン・デダン)の動きも出てきます。

舞台用のコンビネーションとして、この2つの原則は共存しています。

ただ、キャラクターにおいては、どちらかというと

"en dedan"の方がより多く使われています。

 

クラシックのレッスンの過程の中で、

"en dehor"は重要な役割を持っており、

しっかりと習得しなければなりませんが、

キャラクターでも同様のことが言えます。

 

もし生徒が"en dehor"に開いて動くことが出来なければ、

多くのキャラクターの動きも正しく正確に踊ることが出来ないからです。

その為には、クラシックでもキャラクターでも"en dehor"の上達の為の

練習を取り入れていかなくてはなりませんし、そうでなければ

キャラクターのテクニックをこなすことができません。

 

簡単に言えば、舞台の上で"en dedan"で踊るためには、

必ず"en dehor"の習得が必要になってくるという事です。

その為、バレエ学校等では、キャラクターダンスのレッスンは、

3~4年経ってから、生徒が既に"en dehor"を習得してから習い始めます。

 

また、クラシックでは、まず初めに基本の5つのポジションから

習い始めますが、キャラクターでも同様に習い始めます。

ただし、初めからクラシック特有の足の開き、"en dehor"はしません。

 

 


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