プリセツカヤМ. プリセツカヤ

ドイツの作家ムゼウスによる童話「奪われたべール」

(白鳥の姿で「白鳥湖」に水浴にやってきた妖精の娘の

ヴェールを奪う事で、彼女が再び白鳥の姿に戻れないようにして、

人間の男が彼女を妻にすると言う物語です。)を元に構想が練られ、

1875年、ボリショイ劇場の依頼により作曲。1876年に完成しました。

 

バレエが作られたのはロシアだが物語の舞台はドイツ。

チャイコフスキーにとって初めてのバレエ音楽でしたが、

初演は踊り手、指揮者に恵まれず不評となってしまいました。

 

その後、作曲者の書斎に埋もれていたこのバレエ作品は、

プティパとその弟子イワノフによって改造、再構成されます。

そして、チャイコフスキーが亡くなった2年目に蘇演され好評を博したのです。

 

1957 Ballet Swan lake Tchaikovsky

バレエ「白鳥の湖」 あらすじ

序奏:

オデットが花畑で花を摘んでいると、悪魔ロッドバルトが現れ白鳥に変えてしまう。

 

第1幕:

王宮の前庭今日はジークフリート王子の21才の誕生日。お城の前庭には王子の友人が集まり祝福の踊りを踊っている。

そこへ王子の母が現われ、明日の王宮の舞踏会で花嫁を選ぶように言われる。まだ結婚したくない王子は物思いにふけり、友人達と共に白鳥が住む湖へ狩りに向かう。

 

第2幕:

静かな湖のほとり白鳥たちが泳いでいるところへ月の光が出ると、たちまち娘たちの姿に変わっていった。その中でひときわ美しいオデット姫に王子は惹きつけられる。

彼女は夜だけ人間の姿に戻ることができ、この呪いを解くただ一つの方法はいつまでも変わらない愛の誓いだけという話を聞き、王子は明日の舞踏会で彼女を花嫁として選ぶことを誓う。

 

第3幕:

王宮の舞踏会世界各国の踊りが繰り広げられているところへ、ロッドバルトと共に悪魔の娘オディールが現われる。王子は彼女を花嫁として選ぶが、それは悪魔が魔法を使ってオデットのように似せていたためであり、

その様子を見ていたオデットは王子の偽りを嘆き湖へ走り去る。悪魔に騙されたことに気づいた王子は急いでオデットのもとへ向かう。

◇補足:通常オデット(白鳥)とオディール(黒鳥)は同じバレリーナが演じます。これはプティパ版初演時、マリインスキー・バレエ団(キーロフ・バレエ団)のプリマ、ピエリーナ・レニャーニが両方踊ったのが好評を得たため定着しました。全く性格の違う二つの役を踊り分けるのはバレリーナにとって大変なことであり、32回のフェッテ(黒鳥のパ・ド・ドゥ)など超技巧も含まれます。

 

第4幕:

もとの湖のほとり破られた愛の誓いを嘆くオデットに王子は許しを請う。そこへ現われた悪魔に王子はかなわぬまでもと跳びかかった。

激しい戦いの末、王子は悪魔を討ち破るが、白鳥たちの呪いは解けない。絶望した王子とオデットは湖に身を投げて来世で結ばれる。

◇補足:物語の最後は、版によって様々ですが大きく二つに分けられます。

一つは、王子とオデットがともに死んでしまう悲劇的な最後。もう一つは、オデットの魔法が解け王子と二人で幸せに暮らすというハッピーエンドです。

初版やプティパ版は悲劇で終わっており、二人は永遠の世界へ旅立っていきます(昇天)。ハッピーエンドは1937年のメッセレル版で採用され、ソ連を中心に広まりました。