バレエ 「くるみ割り人形」

原作:童話「くるみ割り人形とはつかねずみの王様」E.T.A.ホフマン を

もとに作られたチャイコフスキー三大バレエの一つ。

 

”くるみ割り”とは”くるみ”を割る道具であり、

くるみ割り人形とは、人形の形をした”くるみ割り”のことである。

 

 

物語:

それはクリスマスイヴの夜のことでした。

大きなクリスマスツリーが飾られたシュタールバウム家には、

クリスマスの招待客が集まっていました。

 

フィリッツとマリーの名付け親であるドロッセルマイヤーも招待されていて、

子供達にプレゼントを用意していました。

ドロッセルマイヤーは実は本当の魔法使いでもあったのです。

 

大好きなおもちゃを片付けられて寂しそうなマリーに、

ドロッセルマイヤーは“くるみ割り人形”をプレゼントします。

マリーはその人形がとても気に入ります・・・けれど、

悪戯好きな兄のフィリッツにその人形は壊されてしまいます。

 

やがて楽しいクリスマスパーティーも終わり・・・

シュタールバウム家に集まった招待客は帰って行きました。

 

夜になりクリスマスツリーの飾られた部屋には月の光が差し込んで、

不思議な秘密に満ちた空気が流れています。

 

マリーは兄のフィリッツに壊された“くるみ割り人形”が

気になって仕方がありません。

 

そして誰もいない部屋に1人戻ってきて、

壊れた“くるみ割り人形”をそっと抱きしめて、眠ってしまいまいます。

 

壊れた“くるみ割り人形”を抱きしめて眠ってしまったマリーの傍に、

ドロッセルマイヤーが現れます。

彼の魔法で辺りの景色は変っていきます。

クリスマスツリーはどんどん大きくなり、人形達も息を吹き返します。

 

でもその時、突然階下からネズミ達がネズミの王様を先頭に現れ、

人形達は恐怖で震えてしまいます。

それを見て勇敢な“くるみ割り人形”が、

彼の軍隊を引き連れてネズミの大群に立ち向かいます。

 

しかし、ネズミの大群は手強く、とうとう“くるみ割り人形”は

1人でネズミの王様やその手下と戦わなければならなくなりました。

マリーは“くるみ割り人形”が苦戦しているのを見て絶望的になります。

そんなマリーにドロッセルマイヤーはキャンドルを手渡します。

 

マリーはキャンドルをネズミ目がけて投げつけます。

戦いの後、床に横たわって動かない“くるみ割り人形”にマリーが近づくと・・・

突然奇跡が起きます。なんと、“くるみ割り人形”が“若い素敵な王子様”になって

マリーの前に立っているではありませんか!彼はマリーの方に近づいてきます。

 

“くるみ割り人形”は実は魔法にかけられていた

「若い王子様」の姿だったのです。

マリーは“くるみ割り王子”に招かれて「夢の国(お菓子の国)」へと招待されます。

部屋の壁は突然消えうせ、マリーは“くるみ割り王子”と共に

クリスマスツリーの沢山の星の煌めく空の上に立っています。

 

粉雪が優美に踊りながら舞い、クリスマスツリーの上にある

大きな星が2人を呼びます・・・マリーとくるみ割り王子は「お伽の船」に乗って・・・

クリスマスツリーの上を滑っていきます。人形達も一緒に付いて来ます。

 

2人はどんどん美しい大きな星に近づきます。

そしてとうとう頂上まで辿り着きます。

途中、ネズミの王様がもう一度後から這い上がってきますが、

くるみ割り王子は勇敢に戦い勝利します。

 

皆がその勝利を祝福する中・・・

マリーと“くるみ割り王子”は「夢の国(お菓子の国)」に到着します。

マリーとくるみ割り王子は「夢の国(お菓子の国)」で素晴しい歓迎を受けます。

 

スペイン(チョコレートの精)の踊り、アラビア(コーヒーの精)の踊り、

中国(お茶の精)の踊り、ロシア(トレパーク、ロシアンケーキの精)の踊り、

あし笛(砂糖菓子の精)の踊り、

マダム“ボンボニエール”(と子供達、キャンディーの精)の踊り、

花のワルツ(デコレーションクリーム)、金平糖の精の踊り、

皆が2人を祝福してお祝いの踊りを踊ってくれます。

 

マリーは「夢の国(お菓子の国)」で“くるみ割り王子”と共に

夢のようなひと時を過ごします・・・ 窓の外には雪が降り続いています。

ふと気がつくと・・・マリーはクリスマスツリーの傍で

“くるみ割り人形”を抱きしめたまま眠っていたのでした。

 

夢の国はマリーが見た「クリスマスの夜の夢」だったのです。

でもマリーの見た「クリスマスの夜の夢」は

マリーの心に「希望と勇気」を与えてくれました。

大切な“くるみ割り人形”をそっと両手に抱えて、

マリーはその素晴しい“夢”をいつまでも思い出すのでした。

 

 

第1幕

第1場:

ドイツ。スタールバウム家クリスマスの夜。

広い大広間ではパーティーが行われ、少女クララは

ドロッセルマイヤー老人からくるみ割り人形をプレゼントされる。

 

ところが、取り合いになり弟のフリッツが壊してしまったので、

ドロッセルマイヤー老人が修理する。

お客様も帰り、夜みんなが寝静まってから、

クララは人形のベットに寝かせたくるみ割り人形を見に来る。

 

ちょうど時計の針が12時を打つ。

すると、クララの体は人形ほどの大きさになる

(舞台ではクリスマスツリーが大きくなることで表現される)。

 

そこに、はつかねずみの大群が押し寄せる。

対するくるみ割り人形指揮する兵隊人形。

最後はくるみ割り人形とはつかねずみの王様の一騎打ち。

くるみ割り人形あわやというところで、クララがスリッパを

はつかねずみの王様に投げつけ、はつかねずみたちは退散する。

 

倒れたくるみ割り人形が起きあがってみると、凛々しい王子になっていた。

王子はクララをお菓子の国に招待し、二人は旅立つ。

 

第2場:

松林雪が舞う松林に二人がさしかかると、

雪の精たちが現れ、雪片の踊りを踊る。

 

第2幕:

お菓子の国の魔法の城王子は女王、こんぺい糖の精にクララを紹介する。

歓迎の宴が繰り広げられる。

チョコレートの精の踊る「スペインの踊り」(ボレロ)、

コーヒーの精の踊る「アラビアの踊り」(コモード)、

お茶の精の踊る「中国の踊り」、

「ロシアの踊り」(トレパック)、

アーモンド菓子の精(女羊飼い)の踊る「あし笛の踊り」、

靴に住む老婦人と子供たちの踊る「道化者の踊り」、

女王の侍女たちが踊る「花のワルツ」、

こんぺい糖の精と王子の踊るグラン・パ・ド・ドゥ、

そしてコーダ(このあと、そのまま終演する演出と、

元の世界に戻る演出とに分かれる)

 

補足:くるみ割り人形は第1幕はストーリーがあるが、

第2幕は特にストーリーが無い。

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