ボリス・ヴラジーミロヴィチ・アサフィエフ

 

ロシアの作曲家、ボリス・ヴラジーミロヴィチ・アサフィエフ

(ロシア語:Борис Владимирович Асафьев、1884年 – 1949年)は、

1910年からバレエ・コンサートマスターとして

マリインスキー劇場(サンクトペテルスブルグ)で働き、

様々なバレエの為の創作音楽を作曲しました。

 

初期の作品には、「白百合」(1915年)、「ピエロとマスク」(1914年)、

「カルマニョーラ」(1918年)等があります。

 

アサフィエフは、思想芸術における重要な役割を果たしました。

バレエ劇場の演目をさらに充実して拡大させ、

偉大な文学へそれを交わらせました。

そして、それらはバレエのあらすじに書き込まれました:

  • A.S.プーシキン ― 『バフチサライの泉』(1938年、バレエマスター:R.V.ザハーロフ、指揮者:S.E.ラドロフ)、『コーカサスの囚人』(1938年、バレエマスター:L.M.ラヴロフスキー)、『田舎娘』(1946年、バレエマスター:R.V.ザハーロフ)、『石の客』(1946年、バレエマスター:L.V.ヤコブソン);
  • N.V.ゴーゴリ ― 『クリスマス前夜』(1938年、バレエマスター:V.A.ヴァルコヴィッツキー)
  • M.U.レールモントフ ― 『アシク・ケリブ』(1940年、バレエマスター:B.A.フェンスター)
  • M.ゴーリキー ― 『美しきラッダ』(1938年、バレエマスター:A.V.シャーチン)
  • A.I.クプリン ― 『Sulamith』(1941年、バレエマスター:カナノーヴィッチ)
  • O.バリザク ― 『救いのない幻想』(1936年、バレエマスター:ザハーロフ)
  • ダンテ ― 『フランチェスカ・ダ・リミニ』(1947年、バレエマスター:N.S.ホルフィン)

 

バレエを創作する上で、アサフィエフは、

1918‐20年にあった市民戦争の英雄

(『パルチザン/ゲリラの日』、1937年、バレエマスター:V.I.ワイノーネン)と、

自由を求めた民衆対ファシズムの闘争

(『ミリツァ』、1947年、バレエマスター:V.I.ワイノーネン)を反映させました。

 

アサフィエフの舞台芸術音楽の創作物(オペラとバレエ)の中で重要なのは、

舞台の状況に合わせた、特徴のある主要登場人物の、

それぞれの役のライトモチーフ(主題)でした。

 

バレエ『パリの炎』(1932年、バレエマスター:V.I.ワイノーネン、指揮者:S.E.ラドロフ)

の中でアサフィエフは、フランス革命とその時代の作曲家達のメロディーを使いました。

アサフィエフの有名なバレエ作品『パリの炎』と『バフチサライの泉』は

現代でも外国の音楽劇場にも、しっかりとレパートリーの一つとして残されています。

 

 

 

著名な音楽学者であるアサフィエフは自身の仕事の中で、

チャイコフスキーグラズノフストラヴィンスキー

プロコフィエフのバレエの革新的な意義を可能にし、バレエ音楽の中へ

シンフォニズム(交響曲)の原則を理論的に基礎付けたのでした。

 

ボリス・アサフィエフの関連サイト(ウィキペディア)

 

 

『氷の乙女』(二七年)はその振付の一部が今日に伝わっている。

音楽はグリーグの作品をアサーフィエフが編曲し、美術はアレクサンドル・ゴロヴィーンが鮮やかな色彩で­北欧の風景を描いている。これは一九世紀古典バレエと共通の雰囲気を持つ作品だが、振付家はバレエの重要な局面において幾つかの新しい舞踊語彙を呈示している。

たとえば第一幕、アサークと氷の乙女の出会いの場面で、舞台中央に膝をついて佇むアサークの背後から、氷の乙女がセリ上がって来て登場する。彼女はアサークが背後に回した­片方の掌の上に片足を置き、アサークがゆっくり立ち上がるにつれて、アラベスクのポーズを取る。さらに彼女はもう片方の足を彼の肩に乗せ、そのまま肩の上に真っ直ぐ立って­、さらに一段高いアラベスクをする(肩の上に立った軸足は、アサークが下からサポートしている)。そして、ゆっくりと床上に滑り降りてくる。

幸い、このアダージョは七四年にアーラ・オシペーンコとジョン・マルコフスキーが踊った映像が残っている。これを見ると、音楽がゆっくり静かに移ろう中、アクロバティック­で大きなリフトが事もなげに展開され、しかも言い知れぬリリシズムを湛えている。初演でアサークと氷の乙女を演じたのはグーセフとムンガーロワだったが、グーセフの強靭な­サポートとムンガーロワの人並み外れて柔軟な肢体が無ければ、このような斬新な振付を創造することは不可能だったろう。

このバレエが今から八〇年も前に初演されたというの­は、まさに驚嘆すべきことである。

ロプホーフは北欧のフォークロアを背景に、クラシックの語彙とアクロバットの動きを組み合わせて、単なるパッチワークではない独自の舞踊世界を生み出した。『氷の乙女』は­プティパ以来の古い一九世紀バレエの伝統と、フォーキン以降の二〇世紀バレエのスタイルが合流して、ソビエト特有のアクロバティックな舞踊語法を確立した記念碑的な作品で­ある。

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