公益社団法人 日本バレエ協会による『バレエ検定』が始まります!
現在バレエを習っている方はもちろん、
習ってはいないけれど観るのは大好き!という方にも
気軽にチャレンジして頂ける、バレエの知識に関する検定です。
第1回 バレエ検定 ― 第4級
実施日:2013年7月31日、8月2日・3日会 場:新宿ニューシティ・ホテル「菊の間」 地図-東京都新宿区西新宿4-31-1
検定料:4,000円、日本バレエ協会正・準会員3,200円(会員証持参のこと)
監修:薄井憲二(日本バレエ協会会長)
出題:山野博大、福田一雄、長野由紀、米田ゆり 他
【検定の構成について】
第4級(入門編) ・・・・・ 基礎的なバレエ全般に関する問題です。
第3級(初級編) ・・・・・ やや専門的内容を含む問題も含まれます。
第2級(中級編) ・・・・・ 出題の幅がかなり広範に及んだ問題となります。
第1級(上級編) ・・・・・ かなり高度な専門的内容に踏み込んだ問題になります。
※ 合格者には認定証を発行致します。
現在日本のバレエコンクールは全国に数え切れないほどあり、毎回沢山の人たちがコンクールに出てきます。でもヴァリエーションは上手に踊れても、その作品がどういったものなのか、作曲家は誰なのか?そのステップの意味は何なのか?そう言ったことを全く知らない子達(大人も含めて)が沢山います。
‐簡略‐
もっと多くの人たちがこのバレエの歴史、音楽、ステップ、その他いろいろな知識を身につけるべきと、このバレエ検定を実施することになりました。欧米ではバレエ学校があり、こういったものは授業の中で学ぶことが出来ますが、日本にはそう言ったシステムがありません。
でも、踊るだけでなく知識も身につけることはとても大事なことだと思います。もちろん、バレエが好きで、見に行ったりするだけの方も沢山います。この検定はそう言ったバレエに興味のある方、バレエが好きな方を対象とした検定です。筆記試験なので実技は関係ありません。
初年度の今年は4級からはじめ、毎年少しずつ級を上げて最終的には1級の検定を実施します。この機会にぜひ皆さん挑戦してみてください!
日本バレエ協会理事 江藤勝己
ミニアチュールスタジオでのレッスンでは、PAS(パ)の名前:フランス語と、
その意味:日本語(ついでに時々ロシア語でも…)を必ず学びます。
パやステップの名前を覚え、そこから意味を知ることは、
イコール = その動きをどうやるのかが簡単に分かるからです。
「かいて」と、もし言われても、「書く」のか、「描く」のか、「掻く」のか・・・
その言葉と意味が分からなければ対応できませんし、同様に踊りでも、
何となく出来てる”つもり”、知っている”つもり”では、意味がありません。
バレエ用語とその意味を理解しているか否かは、踊りにも影響しますので
私も、とても大切なことだと思います。 ♪ バレエ用語を覚える必要性
さて、バレエコンクールやガラ・コンサート等で幕物のバレエの一部のみ、
例えば、バリエーションやパ・ド・ドゥを観客に魅せるのが難しいのは・・・
幕物であれば舞台上に簡単に見てとれるであろう背景やストーリー、
舞台装置等がない中で、それら全てを観客に感じさせるような、
イメージさせるような、表現力、演技力のある踊りが要求されるからです。
そういった、ダンサーが感じているだけでなく、観客にも伝わるような
舞台の雰囲気を創り出し、観る人を魅了する表現力、演技力のある踊りは、
そのダンサーの感受性や想像力から生まれてくるものだと思います。
振付家は、ストーリーの中のそれぞれの役柄に合わせてステップを考え出し、
作品を創り上げていきます。そこに意味の無い動きは一つもありません。
偉大なる作曲家チャイコフスキー等のバレエ音楽でも、役柄に合わせた
ライトモチーフやその素晴しい構成に、音楽を聴いただけでも物語が思い浮かびます。
自分なりのイメージや役柄に対する解釈・演技を作り出すには、
まずは知識を増やすこと - その作品自体や役柄を知ることが大切です。
そして、それが、誰によって、どういう風に創り出されたのか、
その当時の歴史的背景等も含め、少しずつ学んでいって欲しいと思います。
その取っ掛かりとして、このバレエ検定は、大人にとっても子供にとっても
楽しめる、とても有意義なことになるのではないかなと期待しています♪
その上で、「あー、なるほどね!」と気付くことも多いと思いますし、
そこから自身の踊りも今まで以上により良く変化し、成長していくことでしょう!
※この検定は筆記試験によるもので実技試験はございません。バレエに関する正しい知識と用語の普及を目的として実施されるもので、バレエを習っている方に限らず、どなたでもお気軽に挑戦して頂けます。受検年齢に下限はございませんが、基本的な漢字が読める年齢に達した方が対象となります。