恩師の言葉

薄井 憲二 先生 (第4代日本バレエ協会会長)


 

プロフィール:モスクワ、ヴァルナ、ペルミ、ジャクソン等国際バレエ・コンクール審査員を歴任。西欧舞踊史研究の第一人者として、バレエ関係の著書、訳書も多い。平成18年紺綬褒章受賞。橘秋子賞、蘆原英了賞、兵庫県文化賞他賞歴多数。モスクワのボリショイバレエアカデミーでは名誉教授に任命されている。

 

≪ミニアチュールスタジオ開校に寄せて≫

岡本佳奈子さんは、東京で「ロシア・バレエ・インスティテュート」が開校した時、比較的早い時期に入学しました。特異な印象を持つ事が記憶に残っています。すらりと足が長くて、細面てのいわゆる少女バレリーナらしくはないのですが、強い舞踊への適応性が見えました。入学後の進歩についても、いつも満足というわけにはいきません。しかし私は、常に最初の印象を信じていました。

モスクワ留学の御話の時も「今、モスクワへ行かないとバレエは私から離れてしまう」という個性の強さに賭けました。何遍も言いましたが、理想的なバレリーナタイプではないからです。

何年かが過ぎ、バレエ学校を卒業し、民族舞踊バレエ団で踊り、世界最高の舞踊大学を出て、公演も行い、スタジオを開く事になりました。喜ばしい限りです。ロシア・バレエは、教育のシステムは世界に冠たるものがあります。国際間の雪解け以前に、ソ連を逃げ出したバレエ・スター達が忽ち世界を席捲したのも、もっともな事です。

岡本さんが、この伝統あるロシア・バレエ教育の成果をしっかりと日本の地に根付かせていく事を祈っています。

2005年8月吉日 薄井 憲二


岡本 佳津子 先生 (第5代日本バレエ協会会長)


公益社団法人 日本バレエ協会会長

公益財団法人 井上バレエ団 代表理事

 

10th Anniversary ロシアバレエコンサート

≪お祝いのことば≫ より

 

ミニアチュールスタジオの10周年記念コンサート開催、心よりお祝い申し上げます。

佳奈子先生は、ロシア・バレエ・インスティテュートで勉強された後、更にロシアバレエを究める為にモスクワ・バレエ・アカデミーへ留学されました。私はロシアバレエとは余り縁がないのですが、薄井憲二前バレエ協会会長と私共、井上バレエ団の創設者である井上博文氏とが親しくされていた事などから、佳奈子先生を紹介していただき、御縁とさせていただくようになりました。

お名前が書いても読んでも私と一文字違いであることも何だか親しみを感じております。日本バレエ協会のサマーコースや井上バレエ団でのキャラクタークラスをお願いしたり、世田谷クラシックバレエ連盟や井上バレエ学園でキャラクターの作品を創っていただいたりも致しました。

日本人のバレエダンサーの活躍は近年めざましく、世界各地のバレエ団で日本人の名前を発見することはめずらしくなくなりました。ですが、キャラクターダンサーで素晴らしい人を発見することは、まだ難しく、指導者もそれほど多くないように思います。これから、ますます佳奈子先生のような存在が必要であり、活躍していただかなければならないと思っております。若さとエネルギーと確かなキャリアを持つ佳奈子先生が、日本バレエ界のために頑張ってほしいと願うと共に、貴スタジオの発展をお祈りしております。本日はおめでとうございます。

(公社)日本バレエ協会 会長 岡本 佳津子

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