バレエ作品「パリの炎」 ― フランス革命を題材に、

バレエの舞台に革命そのものの描写を持ち込み、革命的情熱を描いた作品

 

「パリの炎」より バスク人の踊り

 

 

 主な登場人物:

フランス革命の流れに翻弄されるジェロームとジャンナの兄妹

ジャンナが憧れるマルセイユ義勇軍のフィリップ

ジェロームが助けられる貴族の娘アデリーナ

 

~あらすじ~


≪第1幕≫

ルイ14世治世下のフランス。革命を志し森を進むマルセイユ義勇軍を、近くに住む兄妹ジェロームとジャンナが羨望のまなざしで見守っています。ジャンナは、強く勇敢な若い義勇兵フィリップに心惹かれます。

 

そこに貴族の一行が狩りにやってきます。若く美しいジャンナは、女癖の悪い貴族の男にしつこく言い寄られますが、間一髪のところで兄ジェロームに救われます。代わりに貴族の恨みを買ったジェロームは囚われて牢屋へ。しかし、一部始終を見ていた当の貴族の娘アデリーナが彼を解放。ジェロームは、アデリーナに感謝しつつ逃げていきます。

 

もはやこの領地に居ることができなくなった兄妹は、義勇軍を追いかけフィリップに入隊を嘆願。義勇兵達は彼らを温かく仲間として迎え入れるのでした。

 

一方ヴェルサイユ宮殿では、ルイ14世とマリー・アントワネットを中心に貴族が集い、優雅に宮廷バレエを楽しんでいます。そんな折、遠くから義勇軍による「ラ・マルセイエーズ」の歌声が・・・。

 

≪第2幕≫

いざバスティーユ牢獄へと士気を高める義勇軍。その中心にはフィリップ、立派な義勇兵となったジェローム、そしてジャンナの姿。混乱に乗じて宮殿から抜け出したアデリーナを発見したジェロームは再会を喜び、もはや行き場のない彼女を軍へと招き入れます。

 

そしていよいよバスティーユ牢獄襲撃。多くの犠牲者を出しつつも革命は成功し、祝いの宴が始まります。

 

フィリップとジャンナは、新共和国の第1号カップルとして結婚を認められ祝福されます。

やがて広場にギロチンが用意されます。連行される元宮殿兵や貴族たちの中に自らの父を発見したアデリーナは、ジェローム達の引き止めを振りきり、父の元へ走り寄ります。その姿を見た民衆は「アデリーナにも死を!」と声をあげ始め、ついに彼女もギロチン台へ・・・。彼女を救うことができなかった無念に打ちひしがれるジェローム・・・。

多くの犠牲を重く受け止めつつ、民衆は新しい生活へと歩みだしていきます。 

 

「パリの炎」より カリマニョール