公演を終えて ― “薄井憲二先生の米寿を祝う会”

2012年7月24日(火)、東日本大震災チャリティー・バレエ・コンサート

“薄井憲二先生の米寿を祝う会”が無事に終わりました。

とても久しぶりに再会し、一緒に出演した皆様、お疲れさまでした!

また、ご来場いただきました大勢の皆様、ありがとうございました。

是非、今回の公演の色々なご感想をお聞かせ頂ければと思います。

 

日本のバレエを築いてこられた素晴らしい先生方や、

世界的に著名なスペシャル・ゲストの方々を前に踊る…

ということで、久々にとっても緊張しましたが、

ロシア・バレエ・インスティテュートに入学してから今まで、

私が長きに渡って学んできたロシア・バレエを、

薄井先生へのお祝いとして今回の舞台で踊ってお見せすることができて

非常に良かったと思いますし、そして、それが観客の皆様に

お伝えできていたならば、とても嬉しく思います。

 

公演中にあまり紹介が無かったのが残念でしたが、幕間に

天才バレエ・ダンサー!と呼ばれるラスタ・トーマスさん

お祝いの言葉を述べられたり、フィナーレにはパリ・オペラ座の

エトワールだったシリル・アタナソフさんやK-balletの熊川哲也さんが

花束贈呈なさったりと、事前に知らなかった本当にスペシャルな

ゲストの方達のサプライズの登場に皆で驚いていました。

 

思い返せば、インスティテュートで学んでいた頃、

発表会ではそのラスタ・トーマスやイルギス・ガリムーリン、

ウラジーミル・マラーホフ等、世界的に有名なダンサー達と

一緒に出演していたんだなーと感慨深く思い出しました。

日本バレエ協会の公演「アンナ・カレーニナ」やボリショイバレエ学校の

日本公演等でも著名なダンサー達と一緒に、私も踊っていたのだと考えると、

本当に薄井先生のご尽力に改めて感銘しています。

 

001 薄井先生の米寿を祝う会


写真 左から ―
シリル・アタナソフさん、
岡本佳奈子、
薄井憲二先生

 

終演後、舞台裏にて ―

シリル・アタナソフさんがわざわざ私のところに来て下さって、

アドバイスをして下さったり、「僕はこの曲が好きなんだ!!」と、

私の踊った≪オペラ“イーゴリ公”よりポロヴェッツ人の踊り≫を

歌いながら私の振りで踊って下さったり(笑)

とても気に入って頂けたようで、嬉しかったです。

 

元パリ・オペラ座エトワールで、

現在は素晴らしい教師としても有名なシリルさんは、

その昔、井上バレエ団プリマの岡本佳津子先生と

ジゼルとアルブレヒトを演じて舞踊批評家協会賞と

橘秋子優秀賞をダブル受賞した名コンビだったそうです。

(ページ最下部:http://www.ballet.ne.jp/square/ing4.html)

 

ところで、私の踊った≪オペラ“イーゴリ公”よりポロヴェッツ人の踊り≫は、

「風の翼に乗って行け」という有名な曲です。

コーラスは、故郷を思い出し懐かしむ歌詞で、

偉大なるソ連時代の振付家カシヤン・ゴレイゾフスキーの振付は、

オペラの内容とその歌詞に合わせて振りつけられています。

マリインスキー劇場のフォーキン振付の作品とはまた全く違い、

とても深い演技が特徴的です。

 

Beautiful Russia. Fly away on the wings of the wind (youtube)

Улетай на крыльях ветра
ты в край родной, родная песня наша,
туда, где мы тебя свободно пели,
где было так привольно нам с тобою.

Там, под знойным небом,
негой воздух полон,
там, под говор моря,
дремлют горы в облаках;

там так ярко солнце светит,
родные горы светом заливая,
в долинах пышно роза расцветает
и соловьи поют в лесах зелёных;
и сладкий виноград растёт.

Там тебе привольней песня,
ты туда и улетай!

風の翼に乗って飛んでゆけ
私達の懐かしい歌よ、ふるさとへ、
気が向くままにお前を口ずさんでいた故郷へ、
私達もお前もあんなにも自由だった故郷へ。

そこは焼けつくような空の下、
大気はやすらぎにあふれ、
海のさざめきの間近で、
雲に包まれて山々がまどろんでいる。

懐かしい山々を光で満たしながら、
太陽が燦々と輝いているふるさと。
谷間では艶やかに薔薇が咲き誇り、
青々とした森では夜鶯がさえずり、
そして甘い葡萄が実るふるさと。

故郷でなら歌よ、お前は自由でいられる。
おまえはふるさとへ飛んでゆけ!

参考: 歌劇 『 イーゴリ公 』 の世界

 

小学生の頃から私の夢はバレエ・ダンサーになる事でした。

その為に、当時できたばかりのソビエト・バレエ・インスティテュートを受験しました。

入学を許可して下さったのも、後にモスクワ・バレエ・アカデミー(ボリショイバレエ学校)に推薦して下さったのも薄井先生です。先生に次々に扉を開けていただいて、チャンスをいただいて、私はバレエの道を進んで行く事ができました。先生が選んで下さらなかったら、今の私はなかったという事が何度もありました。

先生には言葉では言い表せない程の、感謝の言葉しかありません。

ボリショイバレエ学校の教師が常駐する、ピアニスト付きのレッスンという日本にいながら7年近くもボリショイバレエ学校と同等の教育を受ける機会が持てた事は、そして、ちょうどその時に基礎を学ぶべき年齢であった事は、私にとって運命だったとしか思えません。

今は、自分で踊るだけでなく、10年間モスクワで学んできたバレエの真髄を教育者として伝えられれば、そして今度は私が薄井先生のように、未来のバレエ・ダンサーに扉を開けてあげられるようになれたら先生への御恩返しもできるのではないかと思っています。

日本に帰ってからも色々なアドバイスやチャンスをいただいて、薄井先生には心より感謝していますが、これからもずっとお元気で、ずっとご指導いただきたいと思っています!

ミニアチュールスタジオ – 代表:岡本 佳奈子

今回の「薄井先生の米寿を祝う会」の記事・写真が、

「バレリーナへの道VOL.91号」(8月末発行)に掲載されるそうです。

ご興味のある方は是非、ご覧になってみてください(^^)

 

今回のガラ・コンサートに、ミニアチュールスタジオの生徒も

2名出演させましたが、とても良い経験になったと思いますので、

今後もまたチャンスがあれば、積極的にこういう経験をさせてあげたいと思っています。

 

さて、今週末~は埼玉県立芸術総合高等学校ワークショップへ、

来週末~は日本バレエ協会のサマー・コースへ指導教授しに行ってまいりますので、

ミニアチュールスタジオでのレッスンはお休みが続きますが、

どうぞ皆様、熱中症に気をつけて、お元気でお過ごし下さいませ。

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