この本は、運動と学校の成績の因果関係などをデータで示して、

運動の効果を説明している科学的な読み物です。

 

勉強するための脳を鍛えるには運動をするしかない、

人間は体を動かすようにできているから、体を動かさないのであれば

学習は不要だと説いています。

 

この本によると、学校の授業で朝の運動を取り入れると

学生全体の成績が向上したという実例を中心に、

体を動かすことの効果を説明しています。

 

この時、普通の体育の授業でありがちな、野球やバスケットボールなどの

集団競技は、実はあんまり運動にならないそうで、

ランニングやウエイト・トレーニングのような個人でもできるようなものの方が、

一人一人がみんな体を動かせるので、効果は高いそうです。

そういった意味で、「なわとび」は意外と良いという話も出ていました。

 

行動や思考、感情はすべて脳内のニューロン同士のつながり方で決まります。

すなわち、実際に手足を動かす物理的な運動だろうと

頭の中での抽象思考を行うことであろうと、脳にとっては同じだというわけです。

私たちは運動をした後の爽快感はよく経験しますが、

これによって脳が鍛えられているという実感はありません。

 

この本では、運動することによって脳内の海馬にBDNFという

脳内物質が分泌されて脳内のニューロンの成長を促すことになるそうです。

(BDNFは、ニューロンを育てる肥料のようなもので、運動によって脳内に分泌される。

また、ニューロンのLTP(長期増強)に関係があり、長期記憶に関連がある。)

 

つまり、運動をすることによって脳内に脳内のニューロンを育てる

BDNFという脳内物質が分泌されて、ニューロンが増加するということです。

脳内の思考活動はニューロンによってされるわけですから、

運動によって頭がよくなるということです。

 

ただし、せっかく運動をすることで脳内にBDNFが増加し、

ニューロンが増加してもそのまま学習をしないで

そのニューロンを使わないでいると死んでしまうようです。

 

要は、運動ばかりして勉強しない人は、結局、

増加したニューロンは使わずに死んでしまうということです。

そして、運動をして、勉強も頑張ってする人たちは脳内のニューロンを増加させ、

そのニューロンを有効に活用して頭が良くなるということのようです。

 

私自身、ストレスを感じたり、自分の中に迷いが生じている時など、

お散歩やウォーキングをすると気分が良くなります。

そうすると確かに脳が活性化してきて、

様々なアイディアや解決策が浮かんだりしますし、

適度に歩いたあとは仕事も勉強もかなりはかどります。

 

体を動かすことは、息抜きや遊びというだけではなく、

それが「脳を鍛える」ことにつながって、学業も、勉強も、仕事も

効率良くはかどるようになります。

なるべく意識して、体を動かしていきましょう!