脳科学: 行動、思考から脳力を鍛えよう

脳を使う

脳を使うには、行動をすることが、すごく重要です。

入力と思考によって行動が起きるのです。

 

つまり行動するということは、たくさんの脳細胞の回路を動かします。

例えば、部屋の中にだけいる人よりも、外に出て散歩をする人の方が、

はるかの多くの脳細胞を使っていることになります。

 

でも、この時には、外に出て散歩をするという行動が前提となっているのです。

本当に脳を使うということは、行動がともないます。

また逆に言えば、実際の行動を見る事によって、どのくらい脳を使ったがわかるのです。

 

行動と思考のサイクル

考えてばかりで行動しない人がいます。

こういう人は、本当の脳力を使いこなしているとはいいません。

 

脳は、身体の感覚部、つまり目や耳、鼻や手など全身の各部を使って、

情報(刺激)を集めます。 そして、運動野から行動命令をだします。

その情報の入力から、行動野による出力までが、一連の脳の膨大な働きです。

考えるという行為は、そのサイクルの大切な一部分なのです。

 

行動をしないと、情報(刺激)は集まりません。

また情報(刺激)がないと考えることができません。

「考えること」ができないと、「行動」もできないのです。

 

この一連のサイクルが脳力です。

行動しないということは、脳から”行動しなさい”という命令がでていないわけです。

つまり思考、考える力が働いていないということです。

 

行動がないところに思考はありません。

思考がないと、意義ある行動もできないのです。

 

個性とは

脳細胞は、シナプスという神経線を出し、脳細胞同士を網目状につないでいきます

この回路網によって、その人の思考や行動、

感情、意志、感性などの違いにつながっていきます。

 

回路網のできかたそのものが、個性であり、個人差が生まれ、

良い人や悪い人、仕事が出来る・出来ないなどの結果となって現れてきます。

生まれた時は、すべての人に同じ数だけある脳細胞は、

脳のどこをどのように使っているかによって、脳力に差が生まれ、

それが個性となっているのです。

 

ちなみに勉強ができる人、学校の成績が良い人が

イコール脳力の高い人というわけではありません。

勉強という要素は「能力」のひとつであり、「脳力」を指すのではありません。

脳力とは人間性をも含む、個人がもつ全てを指しているからです。

 

ふつう「頭がよい」と言うのは「思考力」をさしているわけですが、

これは前述したように「脳の働き」からすれば、

一部でしかないことがよくわかると思います。

 

たとえば「頭がよい人」ということと、

「とても感受性が豊かな人」という場合とでは、

脳に関係するのは前者のようにいわれます。

 

つまり、一般的にはアタマとココロは、別の次元のものとして扱われているのです。

しかし、脳力という考え方からすると、アタマとココロは同じ次元の事として

考える必要があるということになります。

 

そうなると、「頭がよい」または「勉強ができる」というのは、

脳力」の、ほんの一部の「能力」であるということがわかってきます。

勉強が出来る人 = 「脳力」が高い人 ではありません。

 

だから、予想もしない出来事が起こる、現代社会を生き抜くには、

「脳力」という総合的な力を鍛える必要があります。

 

能力と脳力

「能力」というのは、ある特定の分野や特定の対象に対して

優れた力を発揮し、よい結果を出していくという特性のことですが、

「脳力」の方はその字のとおり、脳の発揮する力のことです。

 

「脳」をよく使った結果として、能力が発揮されることになるのであって、

脳力というのは人間の全体的な、そして種々の具体的な行動と実力を

決定づける土台なのです。

従って、両者のちがいは、根幹と枝葉のちがいであり、

全体と部分のちがいであり、原因と結果のちがいであると言ってよいわけです。

 

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